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口コミで集客、女性靴職人のパイオニア

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《スタンス》「ベルパッソ」を手掛ける靴職人 捧恭子さん

足元から人生を支えたい



 東京・神楽坂の住宅街に、口コミで客を集めるシューズのアトリエ兼ショップがある。捧(ささげ)恭子さんによる「ベルパッソ」がそれだ。捧さんは、日本における女性靴職人のパイオニア的存在。美術大学卒業後、「ヨーガンレール」のテキスタイルデザイナーを経て、靴の世界に飛び込んだ。以来、靴を作り続けて27年。約12年前から神楽坂で活動している。

1足ずつ手縫い

 アトリエは、飯田橋駅から歩いて数分。神楽坂のランドマークの一つ、毘沙門天善国寺の脇道を進んだところにある。「引っ越した当初は、こんな奥まった場所なんて誰も通らないんじゃないかと思った」が、今ではギャラリーショップやしゃれた飲食店が点在するエリアだ。ここ数年の神楽坂人気で、平日でも街には人が多いが、「表通りから入っているため、東京の真ん中なのに、ここはとても静か。1足ずつアトリエで縫っているので、落ち着いて仕事ができる」点が気に入っている。
 アトリエは基本的に予約制で、近隣のマダムや紹介を受けた客、口コミでうわさを聞きつけた客らがやってくる。取材日の前々日はイタリアから、前日は新潟から客が来たという。「人の輪に支えられてやっています。それがこの街ならではかもしれません」。なかには22~23年来の顧客もおり、初期の靴を修理しながら履き続けている。
 「もともとテキスタイルをやっていたから、私は染料で色を作るのが得意。つま先部分などが傷んで色落ちした場合でも、うまく色を作って直すことができちゃうんです」と笑う。そういう姿勢が、顧客に信頼されている。
 アトリエには、これまで作ってきた靴がずらりと並ぶ。それらをもとに、足のサイズを測って木型から作ったり、別素材や色のオーダーを受けたり。もちろん、一からデザインをおこす場合もある。
 価格は、仮合わせを行うプレーンパンプスで13万5000円から。オーダーから完成まで、3カ月前後の時間をもらっている。サイズや足型が合えば既製品を買うこともでき、その場合はパンプスで5万~6万円台から。
窓の向こうに緑が茂るアトリエで窓の向こうに緑が茂るアトリエで

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集まれ、糸へんプロダクト!

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小倉メリヤス製造所、墨田区に縫製工場発のシェアファクトリー 

 東京都墨田区に4月4日、シェアファクトリー「nuuiee」(ヌーイー、電話050・3496・7963)がオープンする。運営するのは、小倉メリヤス製造所。墨田区で80年以上縫製業を営んできた老舗工場だ。製造業の視点から、ファッションプロダクトの製造、販売に必要な設備や素材、ノウハウを提供し、個人作家の起業を支援する。
■糸へんコンシェルジュ

 工場がひしめく物作りの街、墨田区。中でも、ニット産業の歴史は古く、今も多数のニット関連企業が集積している。ヌーイーは、その墨田区本所に置く本社の一角を改装して生まれた。
 コンセプトは、メリヤス工場発コンシェルジュ型物作り支援シェアファクトリー。小倉大典社長は「糸や生地、縫製などいわゆる〝糸へん〟にかかわる人たちの交流の場をプロダクト製造の立場から提供したい」と語る。
 1階、中2階からなる広々とした空間で、工業用・職業用ミシン、インクジェットテキスタイルプリンター、デジタル刺しゅう機、レーザー加工機、ヒートプレス機、検針機など様々な繊維機械、デジタル工作機が利用できる。
 併設のマテリアルライブラリーには、生地やパーツのサンプル帳がずらり。何万点もの素材を直接手に取り、注文することが可能だ。撮影スタジオ、商談スペースも設け、仕入れから販売まで完了できる環境を整えた。
1階と中2階からなり、素材の仕入れから物作り、商品撮影、販売まで一貫できる環境が整っている1階と中2階からなり、素材の仕入れから物作り、商品撮影、販売まで一貫できる環境が整っている

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九十九、ビーチサンダルを国産で

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 九十九(東京、電話03・6231・6997)は3年前から、日本製ビーチサンダルブランド「九十九」(つくも)の企画販売を始めた。海外生産が当たり前のアイテムだが、「日本製の灯を消してはならない」(中島広行社長)とブランド化に取り組んでいる。海外のブランドは日本市場で多く販売されているのに、国産ブランドがあまりないことも開発のきっかけとなった。
 神戸・長田などわずかに残っている工場で生産する。つま先が低く、かかとが高いテーパード型、指あたりが優しい天然ゴムの鼻緒の採用など、履きやすさを特徴とする。台は19色、鼻緒は12色、15~28㌢の12サイズを揃える。台のすべり止め用の模様プリントは職人が手作業で対応し、美しく仕上げるという。1200~1500円。
 店頭で鼻緒を付けるイベントなどを通じて少しずつ知名度を上げてきた。最近は複数の大手セレクトショップとの取引も始まっている。スピードと小ロット生産も特徴とし、OEM(相手先ブランドによる生産)は50足から受ける。
イベントで実演販売する中島社長

パル、外部ディレクター起用で新業態

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大阪で期間限定店「ココアッコ」 

アジアの個性凝縮した店作り



 異世界への小旅行感覚が味わえる店を――。パルはこのほど、大阪・中崎町に外部人材を起用した新業態「ココアッコ」を、5月15日までの期間限定店として開いている。アジアで人気のスタイリスト相澤樹さんをディレクターに、独自性の際立つ品揃えと空間を、女性向けに打ち出した。
 店舗面積は100平方㍍弱。アパレルとアクセサリーをはじめとした雑貨を半分ずつで品揃えした。「アジアのとにかく変わったものづくりをしているブランド」(相澤ディレクター)をセレクトし、日本だけでなく、中国、香港、韓国などから個性豊かなアイテムをふんだんに集めた。
 扱いブランド数は約50で、ベーシックなものはほとんどなし。アパレルは刺繍表現が魅力の「マ・マカロン」、相澤さんらが3人で手掛ける「トリンカアンプリュアン」などがある。雑貨はテーブルいっぱいに色鮮やかなアクセサリーを並べたり、壁に個性的な帽子を大胆に配置したり、売り場の一角で少し懐かしい茶器を提案するなど、見せ方にも遊び心を盛り込んだ。二つある試着室もテーマごとに違う味付けにした。
個性的な雑貨をさらに楽しく表現した店内  個性的な雑貨をさらに楽しく表現した店内
色と個性にあふれた店内のテーブル色と個性にあふれた店内のテーブル

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手編みの新たなプロジェクト

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 デザインストッキング「プロエフ」で知られるプロエフデザインズ(大阪市、電話06・7178・7928)が、ニット専門ウェブマガジンなどを運営するニッティングバードと協業を始めた。現在のファッション生産・消費への問題意識を背景に、愛着を持てるニット商品の提供と、持続可能な生産システムの構築を目指す。
プロエフデザインズの五十嵐さん(左)と、ニッティングバードの田沼さん(右) プロエフデザインズの五十嵐さん(左)と、ニッティングバードの田沼さん(右)

 プロエフデザインズは、編み地の濃淡で柄を表現したタイツや、廃材を利用したアクセサリーなど、個性的なファッション雑貨で知られる。工場と密に取り組み、生産工程にまで踏み込んだもの作りが特徴だ。
 そこに15年4月、ニッティングバード代表の田沼英治さんが加入した。これまでも田沼さんは、オリジナル糸の企画販売のほか、ニット専門ウェブマガジン、ワークショップなどで生産背景を伝えてきたが、今後はプロエフデザインズの一員として、ニットの企画、生産管理、ワークショップの講師などを担う。
 両者に共通するのは、ファッション業界への問題意識だ。「半年間の短サイクルが基準で、短納期への対応や職人の待遇など、生産現場には厳しい環境がある。新商品もすぐセールにかかり、消費者もモノを大切にする気持ちが湧かないのでは」。そこで協業第1弾として、持続可能な生産システムの構築を目指すニットプロジェクト「アモ」を始めた。
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大阪・堀江に「カーハート」路面店

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 ワーク・イン・プログレス(東京、大鍛冶和由社長)は、「カーハートWIPストア」の路面店を大阪・南堀江に開いた。東京・神宮前、福岡・大名に続く3店目の「カーハート」のオンリーショップ。15日には名古屋・栄にも路面店をオープンする。
 カーハートは米国の老舗ワークウエアブランドだが直営店は欧州ラインのメンズを揃える。欧州企画はワークウエアをベースに、ストリート色も盛り込んだ服作りが特徴で、ブランドとしてスケートや音楽などのユースカルチャー(若者文化)も積極的にサポートしている。
 店舗面積は約50平方㍍。コンクリートと木を組み合わせた空間で、「オンリーショップだから実現できるカーハートのイメージ」を打ち出す。客層は20代半ば~30代半ばが中心。春夏物の中心価格はパンツ1万~2万円、シャツやスエットトップ1万~2万円、アウター1万円半ば~3万円。
 同社は09年設立。カーハートの輸入販売を手掛けている。同ブランドは日本で卸販売とオンリーショップともに順調で、15年の売上高は前年比2ケタ増となった。「ブランドは韓国などアジア各国も好調」という。

テロメアデザイン、押し花+アート+香

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 「アートを楽しむパッケージと香りをつなげたい」――雑貨メーカーのノルコーポレーション(東京、電話042・485・3100)が卸販売するルームフレグランス「テロメアデザイン」は、インテリアとしても楽しめる。自然な香りを楽しむ大人に、アートなパッケージとナチュラルさが受けている。
 テロメアは実は押し花の写真集で、この本に掲載されている押し花写真の使用権をライセンス契約している。商品開発したのは桶本正さん。別会社に在籍中に写真集を知って、花の美しさに惹(ひ)かれていた。その後同社に入り商品企画する際、テロメア写真集のアート力を使えないかと思い立ち、同商品に結びつけた。
テロメア
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新総合展クリエーション・アムール

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 ライフスタイルの総合展示会「クリエーション・アムール」がこのほど、東京・神宮前で開かれた。以前はファッションを中心とした合同展クリエーションを開催していたが、「消費者や売り場のニーズとして、ライフスタイル提案が求められている」(花園真理子プロデューサー)として、新しい合同展を開いた。一般の入場も可能で、3日間で約1000人の来場があった。
 出展企業はファッション、ビューティー、インテリア、フードなど12社・13ブランド。カテゴリーフリーで「愛あるブランド」をテーマに、物作りやコンセプトにこだわりがあり、香りや心地良い手触り、体に優しい飲食など五感に響くブランドを集積した。
 メンズ・レディスのSMB(東京)はイタリアの「120%リノ」を出展した。トップクラスのリネンのみを使い、上質で肌触りが良いアイテムを得意にしている。半袖や長袖のシャツは着丈とボリュームのある袖などのバリエーションを揃え、40種類ほどのカラーを展開している。今回、ネービーやイエロー、ピンク、白など9色のオーダーを受け付けた。
 ファッションリンク(東京)のオリジナルのシューズブランド「ダブルツリー」は、パリのデザインチームのディレクションに基づき、ビューティー&コンフォートにこだわったシューズを国内工場で作っている。16~17年秋冬物では牛革のサイドゴアのショートブーツを提案、価格は2万4000~2万8000円。
カラーバリエーションが豊富な「120%リノ」カラーバリエーションが豊富な「120%リノ」
「ダブルツリー」.jpg「ダブルツリー」

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カットソーの駆け込み寺、メディアス

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《技/人 国内工場の今》都内一貫生産の機動力とスピード強み
「カットソー作りの駆け込み先」と呼ばれるほどの機動力とスピードと企画・技術にたけた東京都内工場のメディアス(東京、電話03・6456・1311)は営業にパタンナーが同行し、パターン、企画、デザインも提案し、オリジナル生地の開発提案も行う。「営業担当者が最後の洗濯仕上げ、納品まで責任を貫くのが弊社の生き方」(北川博治社長)だ。
北川博治社長


質を下げない

 近年「展示会サンプルを2日で欲しい」などの駆け込み依頼が増えている。加えて、作るために「どの生地を用いるのか、何の加工をするのか」など「生産過程を理解していない難しい要求と発注単位の細分化が目立つ」と嘆く。最近は、発注先社員と同世代の20代社員で感性が共有できるためかブランドのODM(相手先ブランドによる設計・生産)依頼も多い。受注した若手も質を下げない取り組みを貫いている。
 展示会サンプルは基本的に企画をもらってから5日間で届ける。営業は受注した者が担当になり、社内指示書を作り、パターン作りとサンプル裁断・縫製する。量産の場合は海外向けの仕様書も作る。サンプルや納品前は自ら検品することで質に責任を持つ。
 染色工場の協力により、オリジナル別注生地は、綿製品であれば1反からでも可能だ。洗濯試験も可能で縮率も計算する。
 07年4月、北川さんが独立。物作りの面白さに目覚めた18歳からなじんだ墨田区向島に自分の工場を設立した。特徴は企画・技術力と機動力を併せ持った「メード・イン・トウキョウ」の工場だ。「独立した07年頃はマルキュー系レディスブランドを中心に24時間体制で生産した。プリント物は月間600~700型を作り必死にこなした」
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ヒット作りの請け負い人、三宿基地

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得意技持つ7社が「三宿基地」立ち上げ


「企画・作る・売る・仕掛け・集客」まで商品と仕組みをワンストップ提案

 「思いもよらない提案と、売れるインフラ作りを請け負います」――ライセンス企画・管理のレインボーワークスなど得意な事業を持つ7社が「三宿基地」(東京、電話03・3795・0077、小泉憲孝社長)を始動した。「商品企画・作る・売る・仕掛ける・集客する」まで、売れる商品と仕組み作りをワンストップ提案する。
 三宿基地は、業種が違う7社が集まって、未知数なモノ・コトを形にして、ヒットにつなげることを発想する。今の市場はモノがあふれ、さらに情報もあふれる中で、新商品企画・開発の段階から、PR、打ち出し方、販促手法、売り方、催事まで同時並行して考えることが欠かせなくなっている。
 特に「どれだけ数量を売るか」の予測は、商品企画段階からインフラを構想しておくことが必須だ。
 三宿基地では「企画・作る・売る・仕掛け・集める」の窓口を一本化し、ブランドや商品の軸をぶらさず、ヒット作りを請け負う。また、来た相談を全体で共有して、売れるインフラ作りを全体で支援する。クライアントは、コンテンツ制作者、ブランド、メーカー、小売業などの企画室などを想定している。
 例えば、映画コンテンツ開発。ライセンス提案から展開店舗、プレス、キャンペーンまで、企画コンセプトをぶらさず、売れる仕掛けや集客までコンサルティングする。特にスピード感、企画意図重視のコミュニケーションを強みとする。
三宿基地ブレーンメンバー
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シェア工房、体験とオリジナルの提供

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 服飾副資材のナクシスの子会社、メイカーズが運営する会員制シェア工房「メイカーズベース」が軌道に乗ってきた。工房の機材などを定期的に利用する会員数は順調に増え、収益の柱となるワークショップの参加者も拡大している。
 東京の1号店は16日に目黒区の都立大学駅前の好立地に移転し、サービスを拡充する。昨年8月には北海道・札幌に2号店、21日には福岡で開業するキッテ博多に3号店を出し、新規拠点も増やしている。20年には国内8、海外7の15拠点体制、売上高20億円を目指す。
 
 メイカーズはナクシスがクリエーター支援を目的に設立。メイカーズベースはプロやセミプロのクリエーターの物作りをサポートするシェア工房として13年8月、JR目黒駅近郊にオープンした。
 縫製、テキスタイルプリント、木工、金工、陶芸などに関わる本格的な機材を約100種類揃える。工房を利用する会員数は約5000人(昨年10月は3300人)で、日本最大規模。年間売り上げは1億円を超えた。
好評なワークショップには主に20、30代女性が参加する好評なワークショップには主に20、30代女性が参加する

目黒区の都立大学駅前に移転した「メイカーズベース」
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天候・シーン・性別超える定番服

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 オールユアーズ「ディーパーズウエア」

 ジーンズなど核に独自素材


 「ディーパーズウエア」(オールユアーズ、電話03・6413・8455)は、「ライフスペックウエア」をコンセプトに、天候・環境・体形・ライフスタイルなどを超えた定番服をめざしている。初シーズンの16年春物からスポーツ店や自転車店で売れており、出足から好調だ。

 

 同ブランドは「日常生活で服に求められる機能追求」をテーマにしている。特徴は、使用する生地がすべて自社オリジナルで、どんなシーンでも使える伸縮性と着心地に気を使っている。

 

 核アイテムのジーンズ、Gジャンは、シャトル織機で織った綿・ポリエステル・ポリウレタン混のセルビッチデニム使い。赤耳のこだわりや細かなジーンズ生産工程は踏まえつつも、他は至ってシンプルな作り。細身テーパードはタテ・ヨコに大きく伸び、立ったり座ったりの労働や自転車勤務、軽スポーツに最適な作りとなっている。

 

 すべてのメンズ、レディスを狙っているため、ジーンズは5サイズ、Gジャンは6サイズ展開。Gジャンは下二つがレディスサイズとなっている。

 

 アイテムごとに価格も一定統一。ジーンズは1万5000円、Gジャン2万円、シャツとパーカ1万円。
オールユアーズの原さん(右)と木村さんオールユアーズの原さん(右)と木村さん

天候・環境・体形・ライフスタイルを超えた定番ウエアをめざす「ディーパーズウエア」
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シアターP、服作りワークショップ

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《服を売ろう》パルコのクラウドファンディング活用 
 シアタープロダクツはパルコの購買型クラウドファンディングサービス「ブースター」を活用し、服作りのプロセスを学ぶワークショップを行う。12年に開始した実験的企画「シアターユアーズ」の一環で、「服の魅力を服作りにあまり興味がない人たちを含め、幅広く知ってほしい」(武内昭取締役兼デザイナー)という。
 実施するのは5月26日、東京・代々木の文化学園。今春夏コレクションで発表したテープドレスの作り方を武内氏が講義する。講義にはファッション誌『装苑』の児島幹規編集長も登壇する。
 テープドレスは「コレクションを象徴する商品」。富士吉田産地の企業と協業開発したオリジナルのキュプラジャカードのテープ10本をクロスさせて作った。「構造がとても面白く、素材とパターンのマッチングによって、新しいものが生み出せた」。その背景などを講義で語るほか、作り方もオープンにする。
 ブースターでは5月13日まで、資金(目標金額88万9000円)を募集する。資金は、購買者へのリターンに直接充てる。リターンはワークショップへの参加に、型紙、オリジナルクッション、トートバッグ、テープドレス(1着)の購入を組み合わせた四つのコースを設けた。
 シアターユアーズは「服の新しい価値を生み出したい」と開始、展覧会やワークショップなどを行ってきた。パルコとは、初めての店を02年に渋谷ゼロゲートに出して以来、「様々な新しい取り組み」を行っている。
 今回は「ブースターを活用してファッションにとって意義があり、次につながることをしたい」と企画した。武内氏自身、コムデギャルソンのパタンナーからキャリアをスタートしただけに、パターンへの思いは強い。「服作り、パターンは難しいというイメージがあるが、実は面白く、クリエーティブであることが伝われば」と話す。

トラック車両で出張ワッペンシャツ作り

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 メンズ・レディス・キッズカジュアル「スーパーサンクス」を手掛けるバンプロ(東京、電話03・6380・3647)は、トラック車両の移動販売店舗「スーパーサンクスボックス」の営業を始めた。商品は、その場でワッペンを縫い付けるカスタムオーダー式のシャツ、Tシャツがメーンだ。
 今春、初出店として、川崎市のグランツリー武蔵小杉で9日間営業した。5月14、15、21、22日には千葉県のセブンパークアリオ柏に出店する予定だ。
 同店の魅力は人気のワッペンシリーズがカスタムオーダーできること。長袖シャツか半袖Tシャツを決め、蝶ネクタイか眼鏡のワッペンを選ぶとその場で縫い付けてもらえる。ワッペンの縫製にかかる所要時間は10分程度。長袖シャツは綿・ポリエステル混、Tシャツは綿100%で、ともに白1色。大人サイズ(XS~XL)と子供サイズ(105、120、135㌢)がある。価格はシャツが大人8000円、子供6000円。Tシャツが大人4800円、子供3800円。ワッペンは8種類。オプションで最大8文字までのワンポイント刺繍も入れられる(600円)。
「スーパーサンクスボックス」の車両は、白色をベースに木材を使っての清潔感あるイメージを重視した車両の中でスタッフがワッペンをミシンで縫い付ける
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「アモーズ」デニムの切れ端を製品化

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 ニット、カットソーのOEM(相手先ブランドによる生産)主力、オフィス松下(東京、電話03・5770・6408)は、オリジナルブランド「アモーズ」で、デニムテープ(切れ端)を使ったシリーズを本格的に拡販する。「デニムの切れ端は製品化の過程で、年間を通してでる。エシカルな利用展開を行う」として、デニムテープの編み込みと強みのニットのドッキングアイテムを主力にアピールを強める。
 アイテムは昨年のバッグやジャケットなど数型から、カーディガンやベスト、スカート、マフラーなど大幅に増やした。また、ウエアは綿やウール混のニットを組み合わせることで、軽さや着心地を追求している。小物も加えてアイテム数を拡充、「コーナー展開などで全体のイメージを伝えていきたい」としている。
 プルオーバーは前身頃のデニムテープと後ろ身頃ニットのドッキングや、前身頃がデニムとニットのストライプ、裾のデニム使いなどを打ち出している。オールデニムテープのベストは緩く、甘くした編みにすることで軽さを出している。バッグもデニムとニットのコンビで、取っ手には牛革を使い、トートやクラッチ、巾着タイプなどを提案する。デニムは生成りやブルー、インディゴなどを使い、カラーバリエーションも揃える。デニムテープは現在、「エドウイン」を使う。

幅広い着こなしができるデニムテープ使いの「アモーズ」幅広い着こなしができるデニムテープ使いの「アモーズ」
カラフルな雑貨も充実カラフルな雑貨も充実

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ジェンダーレスなリメークサービス開始

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 「お直しにうそや言い訳は必要ない」をうたい文句に、LGBT(性的少数者)を対象にしたジェンダーレスなファッションリフォーム・リメークサービスがスタートする。手掛けるのは、関東と新潟県に洋服直し専門店を47店展開するアン・コトン(東京、斎藤正社長、電話03・3951・4105)。8月に専用サイト「マダムM」をオープンする。
 「妻の代わりに」と言いながらスカートを持って来店する一人の男性客が、新サービス考案のきっかけになった。何度も接客しているうちに、本人の服の修理のためだと気付いたという。同様の事例が他店でもあったため、専用サービスとして確立しようと決めた。
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メンズ中心のオリジナル帽子「マニエラ」

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 帽子企画販売のジェネラルデザインは先月、東京・青山にメンズ中心のオリジナルブランド「マニエラ」の初めての路面旗艦店(電話、03・6427・4529)を開いた。「ファッションのピースとしての帽子をもっと知ってもらいたい」と、落ち着いた雰囲気の店内にフルコレクションを陳列。ブランドを立ち上げて10年が経ち、店を作ることで「マニエラのフィルターを通したカルチャーを発信していきたい」という。
サロンでお茶

 デザイナーの彦坂尚史さんが手掛けるマニエラは06年、オリジナルパターンで「究極の名脇役」としてのシルエットにこだわったハンチング一型でスタート。国内工場の卓越した技術を生かしながら少しずつ型数を増やし、セレクトショップや百貨店への卸販売を中心に成長してきた。
 直営店を出したのは、骨董通りから少し入った路面。エントランスに小さな庭を作り、店内奥にはサロンスペースを設けて来店客に彦坂さんの出身地である京都のお茶と菓子を提供するなど、大人がゆっくりと買い物を楽しめる空間とした。
 同店では、コレクションラインと定番品に加えて、新たに始めたハイグレードラインのエクアドル・モンテクリスティ産の高級パナマハット(10万~70万円)を桐箱に入れて販売する。同店限定のレザーパッチのイニシャルが選べるカスタムキャップ(1万2000円)もある。
 マニエラの今春夏のテーマは「ワープ」。裏地に蛍光色のメッシュ生地を合わせたパナマハット(4万2000円)やクラシカルなスーツ地にメッシュ生地を合わせたキャップ(1万3000円)など異なるテイストや素材をミックスした帽子を揃える。
店奥に設けられたサロンスペースにハイグレードラインが置かれている店奥に設けられたサロンスペースにハイグレードラインが置かれている
同店限定で販売するイニシャルをカスタマイズできるキャップ同店限定で販売するイニシャルをカスタマイズできるキャップ

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ファスサンファール「シー」好スタート

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 レディスメーカー、ファスサンファールが16年春夏からスタートしたキャリアブランド「シー」が好調だ。主力販売先のセレクトショップと百貨店で、春商戦立ち上がりから追加オーダーが相次ぎ、当初計画を超える売り上げとなっている。
 シーは、キャリアエレガンスをベースにした「シック、クール、コンフォタブル」がコンセプト。今春夏向けでは、エフォートレスエレガンスをテーマに、着心地の良さと独自のパターンによるシャープなシルエットを打ち出した。
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アパレル出身者が栽培した“モテ野菜”

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農業をオシャレにかっこよく! 


寺田倉庫の農業ユニット「TYファーム」
 農業をオシャレでかっこよく――。松屋銀座本店の食品催事(31日まで)で色鮮やかでフォトジェニックな「モテ野菜」を販売している農業ユニット「TYファーム」(東京品川区、太田太社長)が、女性客の心を掴んでいる。「ファッション高感度層は、野菜への感度も高い」(太田太社長)と、若手ファーマーたちが栽培した無農薬野菜を打ち出した。
 TYファームは、東京・天王洲地区で倉庫やレストランを運営する寺田倉庫が去年立ち上げた。東京・青梅市にある2ヘクタールの畑で、三重の農家から継承した有機農法で無農薬野菜を育てている。メンバーは太田社長を筆頭にアパレル業界出身者が多く、平均年齢は約30歳と一般農家より格段に若い。
 「食分野はおいしさや安心安全などファッション以上にこだわりが必要。一方で売り方や見せ方、ブランディングは足りていないと感じていた」のが農家に転身したきっかけだ。ファッション視点を取り入れながら「第一次産業はかっこ悪くない」ことをアピールしたいという。
エプロンは、「ヨウジヤマモト」に制作を依頼
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急成長のベビー・キッズ雑貨のヨム

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 ベビー・キッズ服飾雑貨の企画製造・販売のヨム(東京、深澤和弥社長、電話03・5734・1967)は、自社ブランド「マールマール」の〝まあるいよだれかけ〟(スタイ)やお食事エプロンが人気となり、急成長している。
 同社は、マールマールの製造販売と服飾雑貨のOEM(相手先ブランドによる生産)を行っている。設立は12年11月。前期(15年10月期)売上高は4億5000万円、今期は7億5000万~8億円を見込む。
 マールマールの売り上げは90%を占め、販路別の売り上げ比率は、前期が専門店や百貨店への卸50%、EC(自社サイト)40%、直営店10%。今期はECが伸び、EC50%、卸40%、直営店10%の見込み。
 ベビー・キッズ服飾雑貨の企画製造・販売のヨム(東京、深澤和弥社長、電話03・5734・1967)は、自社ブランド「マールマール」の〝まあるいよだれかけ〟(スタイ)やお食事エプロンが人気となり、急成長している。
 同社は、マールマールの製造販売と服飾雑貨のOEM(相手先ブランドによる生産)を行っている。設立は12年11月。前期(15年10月期)売上高は4億5000万円、今期は7億5000万~8億円を見込む。
 マールマールの売り上げは90%を占め、販路別の売り上げ比率は、前期が専門店や百貨店への卸50%、EC(自社サイト)40%、直営店10%。今期はECが伸び、EC50%、卸40%、直営店10%の見込み。 
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マールマール、ベビー・キッズのハット
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