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新世代FB★未来は僕らがつくる

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 閉塞(へいそく)感が漂うファッション業界で、新しいビジネスモデルの構築に邁進(まいしん)する若手起業家がいる。今までにないサービスや仕組みを生み出し、情熱をエンジンに挑戦を続けている。彼らはどんな未来を思い描いているのか。20~30代の起業家に聞いた。

☆スタイラーCEO 小関翼さん
☆キッズコースター社長兼「ティートトウキョウ」デザイナー 岩田翔さん
☆イロヤ社長兼CEO・大野敬太さん
☆ウツワ代表 ハヤカワ五味さん
☆レリック代表取締役兼CEO・北嶋貴朗さん & CMO兼Co-Founder・江城祐太さん
 
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スタイラーCEO 小関翼さん

ネットでつなぐ 接客のプロ×消費者


起業家の家族に囲まれ、”起業”は身近だった。「大天才だけが起業できるわけではないと分かっていた」と気負わない起業家の家族に囲まれ、”起業”は身近だった。「大天才だけが起業できるわけではないと分かっていた」と気負わない

■82年生まれ。東京大学大学院修了後、日英メガバンクに勤務。アマゾンに転職し事業開発を担当した後、15年3月にスタイラーを設立。「スタイラー」のほか、オウンドメディア「スタイラーマグ」を運営する。


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★もっと楽しく


 「つながりでファッションを楽しくしたい」。小関翼さん(33)率いるスタイラーは、アパレルショップと消費者をネットでつなぐコミュニケーションプラットホーム「スタイラー」を開発、昨年7月にサービス提供を開始、12月にはスマートフォンアプリをリリースした。消費者が欲しい商品の漠然としたイメージや買い物の悩みを投稿し、参加店のスタッフが返信するSNS(交流サイト)感覚の新サービスだ。SNSの登場でユーザー同士では容易につながれるようになったが、プロとつながるのは実はなかなか難しい。スタイラーはプロによる接客サービスをオンライン上に持ち込み、購買・販売の機会を広げている。

 日本では、ファッションを含めたライフスタイル分野でのEC化率はまだまだ低い。その実情を前職のアマゾン時代に目の当たりにした。アマゾン社員はよく自社サービスを利用して買い物するが、服だけは別。多くの社員がネットで情報を集めてオフラインで購入していた。小関さんは元々ファッション好き。さらに東京大学大学院で法律とインターネットについて学んだこともあり「ネットで何かしたい」と考えていたところに、ファッション分野での「コミュニケーションとコマースを融合した仕組み作り」を思いついた。

スタイラーでのやり取りはユーザーであれば誰でも閲覧できる。同じようなニーズや悩みを持つ人の参考になり、店にとっては宣伝にもなるスタイラーでのやり取りはユーザーであれば誰でも閲覧できる。同じようなニーズや悩みを持つ人の参考になり、店にとっては宣伝にもなる


 海外に目をやると、ネット上での接客サービスはすでに発達している。例えば中国のタオバオはチャット機能が前提であり、むしろその機能がないと物が売れない。スタイラーでも「ネット上でコミュニケーションすることで消費者の購買を手助けし、そのコミュニケーション自体が価値となるようなサービスを提供したい」という。

 手応えは上々だ。スタイラー経由の販売では、17万円のコートや4万円のスニーカーなど高単価商品が売れている。ファッション分野で主流となりつつあった「安い物はネットで探し、高い物は店頭で買う」という考えを覆した。

★1年で海外へ


 設立から1年、今年は攻めの姿勢を強める。まず、約120の参加店を16年末までに600に拡大する。今月下旬からは店員1人につき1アカウント開設できるようにする。今までは1店1アカウントだった。夏以降はスタイラー内に決済機能も付ける予定だ。夏には台湾でオウンドメディア「スタイラーマグ」の北京語版をスタートし、16年後半には越境ECも始める。

 もう一つ新たな試みが、4~6日に開くITとファッションの未来を描くイベント「ファッションテック・サミット♯001」だ。トークセッションのほか「未来のファッション」をテーマにしたハッカソンなどを企画する。自身の経験から、こうしたスタートアップハブの必要性を感じていた。新しいアイデアを持っていても「どうしたらいいか分からない」人と様々な専門家をつなげる場を作ることで新しいうねりを生む。「熱い思いを持つ人がまとまった方が社会的なインパクトも与えられると思うんです」


RNA、デニム+モード感で手応え

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 カジュアルメーカー、アールエヌエー(大阪市、電話06・4391・9580)が15年冬から立ち上げた専門店向けレディス「オーディション」が、販売先開拓に手応えを見せている。
  同社がもともと強みとする素材や後加工を活用した表現力を生かし、既存ブランドになかった女性らしさやモード感を盛り込んだ服作りが支持されている。16年秋物展では、従来よりも型数を充実させ、100型以上を打ち出した。
 同ブランドは35歳からの大人がターゲット。マーケットにはきれいめから、ビンテージ色の強いものまで様々なジーンズが流通しているが、そのちょうど真ん中を狙った企画で攻めている。
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病気の子を応援したい、小児医療服登場

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デザイナー西村直樹さんが開発 
自然モチーフのプリントで

 デザイナーの西村直樹さんは、病気療養中の子供のための医療服を企画・開発している。現在、朝日新聞社のクラウドファンディングを活用し、事業の認知向上と、資金集めをしている。
友人の子供の死がきっかけ

 小児医療服を作り始めたきっかけは4年前、高校時代の友人との再会だった。西村さんは、10年に統合失調症を患い、テキスタイルデザイナーとして勤めていた会社を辞めたという話をしたのだが、友人も長男を亡くしたという辛い経験を語ってくれた。
  友人は入院中の子供の着替えが大変だったことや、点滴のときにいつも泣いていたと聞かせてくれた。会話の中で西村さんの印象に残ったのが、「同じ柄は一緒に頑張ろうの印だね」という言葉だ。親子でお揃いのものを持つことで、一緒に頑張ろうという気持ちになれるということだった。
 デザイナーとしての仕事を再開していた西村さんは、OEM(相手先ブランドによる生産)のデザイン開発や、「セニモ」というオリジナルのブランド名で服や雑貨を作っていた。友人との出会いから、デザイナーとしてできることは何かと考え、小児医療服の試作を始めた。
  アイデアに共感し、応援してくれる人や福祉団体との出会いもあった。以前、自分が関わったプロジェクトでクラウドファンディングを利用したことがあり、小児医療服のプロジェクトでも活用したいと考えた。単に資金集めではなく、「人とのつながり」を作りたいという思いが強かった。
  西村さんも障害者手帳を持っているが、そうした人でも頑張っていることや、病気で苦しむ子供を応援したいという気持ちを発信したかったという。

入院中も頑張ろうという思いを込めて作る小児医療服入院中も頑張ろうという思いを込めて作る小児医療服


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緑が人を呼ぶ、クレスト「インナチュラル」

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緑に囲まれる生活を提案 物販+個人向け造園工事で成長


 サイン&ディスプレー事業を行うクレスト(東京、永井俊輔社長)は、グリーンを軸に服や雑貨を扱うショップ「インナチュラル」事業を順調に拡大している。
  商業施設がライフスタイル店の導入を強化するなか、SC販路を開拓。独自性と鮮度あるグリーンの品揃えに加え、個人宅のガーデニング工事の受注も行い、ビジネスの幅を広げている。ディスプレー事業のテストマーケティングの場としても活用している。
 クレストがフューチャースタンダード(東京)と共同開発した「エサシー」は、カメラで店頭ディスプレーの効果を数値化する新サービスだ。店内に専用カメラを設置することで、ディスプレー前を通過する人数や、人通りの多い時間帯の検知、そのうち実際にディスプレーを見た人の数や時間といったデータを自動的に集計、分析することができる。
 ディスプレーを変えるとその数値がどう変化するかなど、より細かい指標で、購買につながるディスプレーや売り場への改善をサポートする。個人情報保護のため、カメラから取得したデータはテキスト化され、画像は保存されない仕組み。
 2月に受注を開始し、すでに導入を決めた大手企業もあるという。インナチュラルの店でテストマーケティングをしつつ、既存事業で取引のあるファッション業界などにも積極的に売り込みたい考えだ。
他店では扱わないようなグリーンの品揃えも強み(富士見店)他店では扱わないようなグリーンの品揃えも強み(富士見店)

予備 グリーンだけでなく服や雑貨も販売し、通行客を引きつける(富士見店)
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神戸市兵庫のシニアショーが映画に

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 神戸市で05年に始まったシニアのファッションショーがドキュメンタリー映画になった。全国で公開され、欧州の映画祭にも出品された。地域に密着した企画に関ってきた神戸芸術工科大学の見寺貞子芸術工学研究機構長は、「高齢化社会の生き方のヒントになる」と話す。
 タイトルは「神様たちの街」。副題は「戦災、震災を生き抜いた人々の爆笑ファッションショー」。95年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市兵庫区で始まった「兵庫モダンシニアファッションショー」の記録映画だ。毎年12月に開かれ、昨年の第10回のショー本番までの半年間を追いかけた。監督は認知症映画のイメージを変えた「徘徊ママリン87歳の夏」の田中幸夫。今回も明るく、軽いタッチでシニアを描いた。
 見寺さんがショーを記録したいと思い、阪神・淡路大震災のドキュメントを撮ったことのある田中監督を紹介してもらった。神戸では今年、先行ロードショーされ、600人以上が来場した。7月2~15日に東京の新宿ケーズシネマで上映、その後、横浜や大阪、名古屋、京都、仙台と公開される。
「神様たちの街」のチラシ「神様たちの街」のチラシ

岡山発信に手応え、ユニアート・ヤモリ

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国産の上質な日常着「ロルカ・オン・ザ・ノーツ」
新オフィスや食も

 ユニアート・ヤモリ(岡山県倉敷市)のレディスを主力とした「ロルカ・オン・ザ・ノーツ」が、地元・岡山からの発信を強め、販売先を増やしている。15年に倉敷市児島の自社工場隣にある旧工場をリノベーションし、新オフィスを完成したのを機に、ブランドのストーリー性が膨らみ、その効果が出始めている。服以外に、地元で取れた食材を使ったはちみつジャムの提案も好評だ。
 同社は1917年、ゲートルの製造業としてスタートし、その後学生服製造にシフト。少子化などを背景に、ロルカ事業部でカジュアルベースのファクトリーブランドであるロルカを立ち上げた。毎日を楽しく過ごすための上質な日常着をコンセプトに、自社工場を含めた国内生産で提案している。
 15年8月にできた新オフィスは、ミシン動力だった床下のシャフトをガラス張りで見えるように残したり、木のぬくもりを生かすなど、工場だった名残りが楽しめるリノベーションにした。広さは倍以上になり、企画室や商談室がある。今後は自社ECサイトの発信についても、岡山発という形を強めていく。
 15年からは岡山県産の果物を使ったはちみつジャムの提案を開始し、今年4月に開いた秋冬物展では1社で100点発注する店もあるなど、手応えがあった。今春夏から納品可能で、桃やトマト、キウイ、はっさく、みかん、イチゴがあり、900円。
好評な岡山の果物を使ったはちみつジャム好評な岡山の果物を使ったはちみつジャム
16年秋冬のシャツやニット。すべて国産16年秋冬のシャツやニット。すべて国産
旧工場をリノベーションした新オフィス。床のガラス越しにシャフトが見えるなど工場としての名残りも旧工場をリノベーションした新オフィス。床のガラス越しにシャフトが見えるなど工場としての名残りも

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ミツコスズキ、タウンにオートクチュールを

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 学生時代にオートクチュールの世界に触れ、「作り手と客の近さ」や「職人の技術の高さ」に感銘を受けたデザイナーの鈴木美津子さん。現在、横浜のアトリエで「ミツコスズキ」ブランドとしてオーダーメイドの服作りをしている。
 鈴木さんは専門学校を卒業後、当時、日本で唯一オートクチュール協会に加盟していたデザイナー、森英恵の企画室に入り、デザイナーとして経験を積んだ。専業主婦の期間を経て、アパレルメーカーの企画の手伝いや百貨店のオーダーサロンで仕事を再開し、現在は自身のブランドに専念している。
 オーダーメイドは敷居が高いと感じる人が多いが、鈴木さんが目指すのは「レッドカーペットのオートクチュールではなく、タウンのオートクチュール」。会話の中から客の好みやライフスタイルを知り、採寸し、デザインを決め、仮縫い、と、コミュニケーションに時間をかけ、希望に沿ったデザインやサイズの服を作り上げる。「既製服に違和感を覚えていた人の不満が解消されたり、服への愛着が沸くのがオーダーのメリット」と鈴木さん。長く大事に着るため、エコロジーにもつながる。
タウンで使えるオートクチュールを目指す「ミツコスズキ」タウンで使えるオートクチュールを目指す「ミツコスズキ」

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沖縄発ブランド、店とECでファン作り

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メンズブランド「オキナワメイド」 期間限定店、地元でショーも

 沖縄を拠点とするイーナストゥディオスの吉田ロベルト代表が手掛けるメンズブランド「オキナワメイド」は東京・世田谷の直営店とECを軸にファンを増やしている。今年春に沖縄で開催したファッションショーの映像で東京コレクションに参加したり、今月30日までラフォーレ原宿で期間限定ショップを開設したりとブランドの認知度を高める仕掛けを連発する。
 オキナワメイドは14年に立ち上げた沖縄発のメンズストリートブランド。吉田代表が東京でのブランドディレクションなどを経て故郷の沖縄県に戻ってスタートした。南国特有の配色によるTシャツ、ヤンバルクイナのワンポイントにしたポロシャツなどカジュアルウェアのほか、ロゴ入りのベースボールキャップ、琉球ガラスなどを提案する。
  ディズニーをはじめ、「ミュータントタートル」「ポパイ」などアニメキャラクターと協業したTシャツも揃える。異業種の自転車店と協業し、自転車用カジュアルウェア「098トルーパー」も立ち上げ、オリジナル自転車も作った。 
ラフォーレ原宿に開設した期間限定店に立つ吉田代表
ブランドロゴとコミカルなキャラクターをプリントしたTシャツブランドロゴとコミカルなキャラクターをプリントしたTシャツ

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セレクトのアイン・ソフ ティーンズ向けが元気

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 古着やハイエンドなメンズセレクトショップなどを手掛けるアイン・ソフ(大阪市、高木一也社長)のティーンズ向け「ヴォルカン&アフロダイティ」が元気だ。大阪・心斎橋や京都・河原町の路面店(店舗面積130平方㍍前後)は年商1億円ペースで売れている。高感度セレクトショップを運営している経験を生かし、内装など店の演出に工夫を凝らしている。
 同社は、小売業出身の高木氏が02年に店舗を創業してスタート。古着と欧州の若手デザイナーブランドをミックスしたヴォルカン&アフロダイティ本店を開いた。06年に法人化し、大阪・難波周辺で、メンズインポートのセレクト「アイン」をオープンした。08年に2層、店舗面積330平方㍍に増床し、発信を強めている。 
メンズセレクトの「アイン」。立地や内装、品揃えすべてにこだわったメンズセレクトの「アイン」。立地や内装、品揃えすべてにこだわった
高木一也アイン・ソフ代表高木一也アイン・ソフ代表

 ティーンズ向けのヴォルカン&アフロダイティは、「レディスを中心としたマスマーケットに対しても、ファッションの面白さを提案したい」と14年春に立ち上げた。最先端のモノを追い求めるファッショニスタに向け、アパレルだけでなく、服飾雑貨、化粧品、食品(菓子類)なども品揃えし、話題性や面白さのあるモノをセレクトする。ティーンズ向けに個性を放つ「ヴォルカン&アフロダイティー」
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“ドキドキ”なリボンバッグ「ミュゲ」

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くすぐれ!女性のコレクター魂 
 リボンバッグの「ミュゲ」(ミュゲ、東京、電話03・6761・8134)は、テキスタイルを変えながら、ずっと同じ形のバッグを作り続け、女性のコレクション魂に火をつけている。百貨店の限定店は毎度行列ができ、ラグジュアリーホテルでの販売会も、多くのファンが押し寄せる。親友コンビのスタイリスト2人の「とにかくリボンが大好き」という〝ドキドキ〟が、大人の女性たちを魅了している。
 デザイナーの大久保節子さんと七瀬美玲さんは、学生時代からの親友。ともにOL誌のスタイリストとして活躍し、「自分発信のものを作ってみたい」と10年にミュゲを始めた。モチーフにしたのは、大好きなリボン。ボリュームにこだわり、シャツ1枚作れるほどの生地量を使ったり、わたを詰めるなど試行錯誤して「クチュールリボンバッグ」が出来上がった。ECで売り始め、出せば数日で売り切れ。
  モデルの美香さんやヨンアさんが気に入り、ブログにアップしたのを機に、さらに認知が広がった。国産で、価格は3万円前後。中心客層は30~50代で、自分に投資できる余裕のある人。デニムやツイード、サテンなど生地を変えながらも、同じ形にこだわるのは、「大好きなシャネルのチェーンバッグのように、流行に左右されず、集めたくなってしまうもの」を目指しているからだ。実際にデビュー当初から買い続け、「専用の棚が欲しい」という熱烈なファンもいる。
「クチュールリボンバッグ」は、シャツ1枚分の生地で作った大きなリボンが特徴「クチュールリボンバッグ」は、シャツ1枚分の生地で作った大きなリボンが特徴

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京都に宿泊施設マガザンキョウト

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コンセプトは「泊まれる雑誌」

 5月末、京都の街外れに「泊まれる雑誌」をコンセプトにした宿泊施設がオープンした。「マガザンキョウト」(京都市上京区)がそれ。京都に移住した岩崎達也さんが、「体験を売る」をテーマに、様々なイベントを企画する。オープン当初から情報感度の高い人たちが集まり、京都の新たなハブになりそうだ。
 築年数100年を超える京町屋をリノベーションし、1階はイベントスペース、2階は宿泊スペースで構成。月替わりで特集が変わる雑誌のように、3カ月ごとにテーマを設け、宿泊者だけでなく近隣に住む人たちも楽しめるようなイベントを企画する。第一弾は、本の特集。「本を体験する」をテーマに、東京・駒沢の書店「スノウショベリング」と京都の書店「ユイブックス」と協業し、小説に出てくるお酒を振る舞ったり、村上春樹の著書に出てくる食事や音楽を用意した読書会などを開催する。
築100年を超える京町屋をリノベーション。1階のイベントスペースは、クリエーターから地元の小学生まで様々な人が集う築100年を超える京町屋をリノベーション。1階のイベントスペースは、クリエーターから地元の小学生まで様々な人が集う

「ローカルに根付き、開いた場を作りたい」とオーナーの岩崎達也さん
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吉田怜香さんのスタイリングに共感

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 レディスブランド「トゥデイフル」(ライフズ、東京、横田和也代表)は、人気レディスカジュアルブランドの元ディレクターだった吉田怜香さんが13年末に立ち上げたブランドだ。一見するとシンプルで、ジーンズを軸に白シャツやカットソートップなど、自然体で飾らない商品が多い。吉田さんのブログで日々発信されるスタイリングやライフスタイルへの共感がファンを増やし、売り上げを順調に拡大している。
 トゥデイフルの商品は、ライフズの取締役兼ディレクターの吉田さんと、企画の船曳ひろみさんの2人でデザインを手がけている。ベースにあるのは、自分たちが着たいもの。カジュアルで着心地が良く、ちょっと女性らしさもあり、一日一日を充実させてくれる服だ。価格は国産ジーンズが1万6000円中心、白シャツ8000~1万2000円など。 
 客層は20代後半~30代が中心で、なかでもママ層からの支持が厚い。人気の理由の一つが、吉田さんによるスタイリング提案だ。
ジーンズを軸にしたシンプルなスタイル(16年秋物)ジーンズを軸にしたシンプルなスタイル(16年秋物)
代官山店代官山店

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コディサンダーソン、レディス好発進

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 ネーティブアメリカンのモチーフのモダンな表現で人気が高まっている、シルバーアクセサリー「コディサンダーソン」(東京、ワールドスタイリング)は、15~16年秋冬から新たにレディスコレクションを立ち上げ、有力セレクトへの卸や催事で成果をあげている。
10日催事で500万円

 コディサンダーソンは、ネーティブアメリカンのナバホ出身デザイナーが、多くをハンドメードで作る。既存のインディアンジュエリーの括りにとらわれない、スタイリッシュなデザインが持ち味だ。日本では14年からインポーターのワールドスタイリングが輸入卸し、メンズのセレクトショップで販売。生産量が限られることもあり、店頭で完売が珍しくないブランドだ。
 レディスは、ユニセックスアイテムと、線の細いバングル、小ぶりな指輪、ヘアゴムといった専用商品で構成。「取引店舗を限定し、販促と併せて、ブランド認知と価値を高めていく」とし、ニュウマンのエストネーション新宿店、ユナイテッドアローズ原宿本店、梅田・ブリーゼブリーゼのユナイテッドアローズ、アーバンリサーチ東急プラザ銀座店、福岡のマギークープ本店の5店に絞って販売をスタートしている。
 今春は催事も行い、マギークープでは、10日間で500万円を販売した。福岡・岩田屋は1階のエスカレーター脇で、1週間で200万円を売り上げた。売れ筋は、プレーンなデザインの指輪など3~4万円代と、同ブランドらしいインパクトのあるバングル15~25万円代とに分かれている。
コディサンダーソンレディスで人気だという細くてプレーンなバングル。奥に見えるのがプレゼント用ギフトボックス

インスタやギフト対応

 今後の卸先は、新たに百貨店を検討しているが、大きく広げることはせず、むしろレディスならではの話題作りに力を入れる。限定商品とインスタグラムを絡めたキャンペーンは、ハッシュタグ付きで着用写真の投稿を呼びかけたところ、早朝に行列する姿も見られた。16年秋冬に向けて、日本用にビジュアルを撮り下ろし、クリスマス用に専用ギフトボックスを用意するなどして、ブランディングのための発信に先行投資していく。
コディサンダーソンブランドらしさに溢れたメンズ、レディスコレクション

サンプル縫製エムズのレイングッズ

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 アパレルブランドのサンプル縫製、型紙作成などのエムズ(大阪市)はクラウドファンディングを使って、レイン用レッグカバー、レインジャケットの開発、販売を始めた。商品とともに自社のことを知ってもらうことを狙いとする。いずれはアウトドアウェアのイージーオーダー(EO)を手掛けたいとしている。
 ブランド名は「BOOW」(ボーウ)。市場にレインウェアは上下セパレートかレインポンチョくらいしかないと判断、着脱が簡単で、濡れにくい点を重視した。
 レッグカバーは手持ちのレインコートなどと併用する。ウエストのベルトやベルト通しにカラビナ(開閉できるリング)をつるし、ストラップでカバーと連結、脚カバーをファスナーで閉じ、ゴムバンドを靴に掛けてシューズカバーを固定する。これでずれることなく、足からひざ上まで濡れない。色は黒のみで、長さは3種類ある。価格は税込み6450円。販社プリントのロゴはシルバーと黒。
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ジョニーバード、卸販売スタート

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 仙台でセレクトショップ「オン・ザ・アース」などを運営するクレセントグースは、オリジナルブランド「ジョニーバード」の卸販売を16~17年秋冬から本格的にスタートする。
 同ブランドはショップを開設した初期の99年に立ち上げた。大西社長が作り上げたジョニーバードという架空の鳥のキャラクターをプリントしたTシャツのブランド。
  これまではインポートのオーセンティックカジュアルやアウトドアウェアを揃えるオン・ザ・アースでの販売が中心だった。Tシャツは毎シーズン、キャラクターの世界を広げながら地元の顧客を中心にリピーターも多く長年愛されてきた。
 今秋冬からはトラベル・ハンティングをテーマにしたデイリーウェアとして、アイテムを拡大し、トータルブランド化する。ジョニーバードを主役にした物語を深掘りし、友人のツバメや悪役のハンター、主人公の偽者までキャラクターとして登場する。
架空の鳥のキャラクター、ジョニーバードの世界を表現するオリジナルのカジュアルウェア
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岡山のセレクト、ワンデイの“ウチ”らしさ

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 岡山市内にある男女向け路面セレクトショップ「ワンデイ」(埇田佐土志代表)が強さを見せている。14年末に近隣にイオンモール岡山が開業し競合が増えたにもかかわらず、売り上げを少しずつ伸ばし続けている。流行に左右されず、〝自店らしさ〟がある品揃え、服屋にとらわれない提案や店作りが支持されている。
 同店は00年に立ち上げ、今年が16年目。一時はメンズ、レディス店を分離したこともあったが、1階メンズ、中2階レディス、半地下1階がギャラリー風スペースの現在の店舗になってから久しい。全体の店舗面積は132平方㍍。
 品揃えはアメカジがベース。メンズは「1シーズンだけでは終わらない、足していくイメージのファッション」を重視している。「10~20年前のモノにも合わせられる」という目線でセレクトをし、上質なモノを揃える。
「例えばスポーツサンダルがはやればはやるほど、ウチは逆に革靴を提案したくなる」とするように、流行に流されないスタンスを持つ。レディスの方も、「メンズよりはトレンドを意識しているが、他店と比べるとあまのじゃくな部分があるかも」という考えだ。
広い空間を生かし、店作りにも工夫を見せる(中2階から撮影)広い空間を生かし、店作りにも工夫を見せる(中2階から撮影)

流行にとらわれない自店らしい品揃えがウリ
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ファクトリエ、来年100店目標

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《ローカルでいこう》洋服の地産地消めざす 各地域の個店と協力 
 洋服の地産地消を目指すには地方の個店との協力が大切――国内工場直結型ブランド「ファクトリエ」を自社ECサイトで販売するライフスタイルアクセント(熊本市)は今春から各地の個店と協力し、地元の工場で作られる洋服や雑貨などを地元の消費者に届け始めた。
  まずは関東の3店(神奈川県横浜市のアイリーヨコハマ、埼玉県川越市のソコノワ、千葉県柏市のトゥルー)からスタートし、今年10~20店に増やし、来年100店を目標に拡大する計画だ。
 「地元の工場や個店の魅力を知らない人が多いのが現状。今回の取り組みを通して、作り手と伝え手と使い手がつながって地域の交流が生まれてほしい」と山田敏夫社長。
  ファクトリエは30前後の国内工場と提携し、上質でベーシックな商品を揃え、地域の工場のタグを付け、自社サイトで物作りの現場の映像や作り手の思いを紹介するなどストーリーを伝えることで消費者の共感を呼んでいる。
 今回、取り組む個店が自店のテイストに合うサンプルを選んで店頭に並べ、各店に提供されたiPadを使い、ファクトリエのサイトで消費者が購入する。サンプル以外のアイテムも購入が可能。
  店頭から購入した分は個店にマージンが入る。パートナーショップとなる個店のメリットは「①新規を中心にした集客効果②在庫リスクがない③既存の商品構成以外の品揃えが可能」(山田社長)と強調する。
 ファクトリエ側は東京・銀座のフィッティングスペース以外にも実物を見られる拠点が増えるメリットもあるが、それ以上に「地域の店をベースに作り手と共同のイベントや工場見学ツアーをすることで、将来的に工場の人材確保につながるのが理想」としている。
ファクトリエを扱うパートナーショップの一つ、柏のトゥルーファクトリエを扱うパートナーショップの一つ、柏のトゥルー


■取り組み先の一つ、柏のトゥルーの武田記幸代表 新しいことにチャレンジすることで店の刺激になる。ベーシックで長く愛される商品を揃えている店なので、ファクトリエとの親和性も高く、取り組みやすかった。スタートから数カ月、コンスタントに売れている。今まで来店しなかった大人の男性がポロシャツを購入してくれるなど新規客も増えている。すでに既存顧客でもリピートしてくれた人もいる。今後、地元でイベントもしてみたい。
(繊研 2016/06/09 日付 19488 号 1 面)

ワゴン、ミヤザキ・メイドのショーパン

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 宮崎県のセレクトショップ、ワゴン(錦田雅哉代表)はショートパンツのオリジナルブランド「ワゴン」で、宮崎市青島をイメージした生地を宮崎生産で仕上げたパンツを販売する。「ミヤザキ・メイド」のファッションを全国に発信し、地域貢献や活性化を狙う。
 宮崎は年間の半分以上をショートパンツで過ごすことができる。オリジナルはその特徴を打ち出した地方発ブランド。14年から立ち上げ、初めて地元の宮崎県都城市のソーイング麿で縫製することで、より地方からの発信を強める。
  また、柄ではワシントニアパーム、青島神社周辺の木々や木漏れ日を連想させるカムフラージュ柄のパンツを企画した。価格は1万2000円。
 販売は直営店と青島ビーチパーク内の特設ショップで始め、全国の卸先に広めていく。青島ビーチパークは青島海水浴場に4月末から約5カ月間オープンする「海のある暮らし」を目指したパーク。
  今年2回目で、フードやウェアなどのショップとビーチヨガやクルージングなどのイベントなどがある。今回のオリジナルショートパンツは7月から販売を始め、「パークの話題の一助になれば」とも考えている。
宮崎発を全国に広めるオリジナル「ワゴン」

物語のある商品集めギフトショップ

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“思い”をつなげる「エシカルペイフォワード」 

 東京・日本橋蛎殻町にあるエシカルペイフォワードは、「ひとにやさしい」「地域にやさしい」「地球にやさしい」をコンセプトに、エシカル(倫理的)な商品を揃えるギフトショップ。物の背景にあるストーリーとともに、人に贈りたくなるような商品を国内外から集め、今年4月にオープンした。
 運営はNPO(非営利組織)芸術家の村(柚木理雄理事長)。「エシカル商品はストーリーがあっても、伝える力が弱い。常設で見られる場所も少ない」ため、物と消費者をつなぐ場所として開設した。実店舗と同時にEC(電子商取引)もスタートした。
 エシカルペイフォワードは、①商品として丁寧に作られ、自分たちでも欲しいと思うもの②物作りのプロセスが人や地域・地球に優しいことーをエシカルと定義し、ブランドを選定している。会社として運営しているエシカルファッション・アクセサリーのブランドだけでなく、NGO(非政府組織)やNPOが販売するクラフト商品や、新しい視点で作る日本の伝統工芸品も揃える。
ストーリーのある物を揃え、贈り物として提案するストーリーのある物を揃え、贈り物として提案する
NGOのクラフト商品を揃えるのも特徴NGOのクラフト商品を揃えるのも特徴

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松江のセレクト「チャム」が成長

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地域特有のポイントを押さえる 自然体で入りやすく


 島根県松江市にある「チャム」は、今年9月に15周年を迎えるメンズ・レディスのセレクトショップ。特にこの3年は、売り上げが右肩上がりで成長している。自然体な接客と、試行錯誤を重ねたディスプレーや独自性のあるサービスで、ファンの心をつかんでいる。
車社会の市場を分析する

 オーナーの村上和也さんが、京都のアパレル企業や地元の古着屋で働いたのち、01年にオープンした。当初は住宅街の中にある、知る人ぞ知る店だったが、10年に大通りに面した場所に移店(売り場面積82・5平方㍍)。より幅広い客層が取り込めるよう、メンズは「スティルバイハンド」「オーラリー」「ユニバーサルプロダクツ」、レディスは「シンゾーン」「フィーニー」など、少しひねりのあるベーシック服を中心に品揃えしている。中心客層は30~35歳。
 村上さんは松江のファッション市場を、「車社会で人に見られる意識が低く、おしゃれに対するハードルが高い」と分析する。モダンで都会的な店構えのため、恐る恐る入店する人も多い。そのため、あえて「服は二の次」でリラックスできるような接客を心掛ける。
  「話して盛り上がって、リフレッシュできる店でありたい。商売っ気の無さが、店への信頼にも繋がる」と考えている。その代わり、車道から見える店頭のディスプレーはこまめに変え、着やすい服を選ぶことで入店を促す。また、オリジナルのラックは、幅や高さをランダムに配置することで客の目線を動かし、「一点一点見過ごさない売り場」を意識している。
「車の中で楽しめるように」と配っているミックスCDや顧客をモデルにしたアートブック「車の中で楽しめるように」と配っているオリジナルCDや顧客をモデルにしたアートブック

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