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アクセサリーのタネルが新潟に新店

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“豊かな暮らし”を発信 東京のエッセンス取り入れ

 植物モチーフが特徴的なアクセサリーブランド「モンシロ」を企画・販売するタネル(東京)が今年2月、自由が丘店に次ぐ新店を新潟市秋葉区に開いた。
  代表の今道芳和さん、モンシロのデザイナー・関谷聡美さん夫妻も4月から生活の拠点を新潟に移している。里山の実り豊かな土地に基盤を持つことで、自然と共に生きてきた日本人ならではの感性や知恵を形にするタネルの理念を、より多面的に発信する。
 既存のタネル自由が丘店は、〝人生のハレとケ、さまざまなシーンの美の提案〟をテーマに、アクセサリーの販売とオーガニックヘアサロン、ブライダルの複合ショップとなっている。
  新潟店ではそれに加え、2階建て約230平方㍍の空間を生かし、イイホシユミコさんの器や「トフ&ロードストーン」のバッグ、新潟県燕市のホーロー製品といったアイテムも販売している。
  また、定期的にワークショップを開き、地元の麹と炭火で炊いた大豆で作るみそ作りや梅ジャム作りなどを実施。新潟と東京の両面のエッセンスを取り入れたライフスタイルショップを目指している。
「モンシロ」のアクセサリーや「トフ&ロードストーン」のバッグのほか、カトラリーなども並ぶ「モンシロ」のアクセサリーや「トフ&ロードストーン」のバッグのほか、カトラリーなども並ぶ
ブライダルのスペース。武家屋敷の庭園などを活かしたプランも検討中ブライダルのスペース。武家屋敷の庭園などを活かしたプランも検討中
元銀行だった建物を生かした新潟・秋葉区のショップ元銀行だった建物を生かした新潟・秋葉区のショップ

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人気のものづくり施設を記者が体験!

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《センケンコミュニティー》レッツ“FAB”!! 
 ここ数年、一般の人がものづくり(ファブリケーション)を体験できる施設が広がっています。個人では買えないような高価で大きな機械も揃え、初心者が気軽にオリジナル作品を作れるワークショップのほか、クリエイターの制作拠点としても活用されています。今回はセンコミ担当記者が、東京都内にある施設でアクセサリーと3Dフィギュア作りに挑戦しました!

●「メイカーズベース」でイヤリング作り
レーザーカッターで思い通りのパーツに

 「メイカーズベース」は、服飾副資材のナクシスの関連会社、メイカーズが運営する会員制シェア工房だ。目黒区の都立大学駅近くにある施設を訪問。アクリルのピアス・イヤリング作りを体験した(4320円)。
 まず、アクリルパーツの形を決める。記者はあらかじめ用意されたテンプレートから選んだが、手描きのオリジナルデザインで作ることもできる。次は材料選び。たくさんのアクリル板から、好みのものを2種類選んだ。
①淡いブルーグリーンと、茶色のべっ甲の2枚のアクリル板をチョイス
①淡いブルーグリーンと、茶色のべっ甲の2枚のアクリル板をチョイス

  形と素材が決まると、スタッフがアクリル板をレーザーカッターにセット。パソコン操作であっという間に四つのパーツが切り出された。
1②レーザーカッターで、アクリル板を指定の形に切り出す②レーザーカッターで、アクリル板を指定の形に切り出す
1③切り出したばかりの四つのパーツ。触るとまだ熱い③切り出したばかりの四つのパーツ。触るとまだ熱い
1④アクリルパーツを、9ピンや丸カンなどでつなぎ合わせる。作業が細かすぎて手が震える④アクリルパーツを、9ピンや丸カンなどでつなぎ合わせる。作業が細かすぎて手が震える


 研磨剤でパーツを磨いたら、この後はいわゆるアクセサリー作り。工具や接着剤を使って小さなパーツ同士をつなぎ合わせていく。好みで、パールのような装飾パーツを付けたらオリジナルのイヤリングが完成!
1⑤完成!⑤完成!



 メイカーズベースのワークショップでは、シルバー・真鍮(しんちゅう)のリングや、カッティングボード(まな板)が人気という。おしゃれに関心のある20~30代女性の参加が中心だが、男性も革小物作りや藍染めを体験している。自分の作品をSNS(交流サイト)にアップして「体験をシェアする人が多い」のも特徴だ。会員は、施設にある機械を自分で操作して創作活動を行っている。
1地下1階~5階にさまざまな機械が揃うメイカーズベース地下1階~5階にさまざまな機械が揃うメイカーズベース


■メイカーズベース
〒152-0031
東京都目黒区中根1-1-11
TEL : 03-6421-1571/FAX : 03-6421-1572
営業時間 : 10:00~22:00/不定休

《体験に参加して》
 もっとデジタルに作業するのかと思ったら、レーザーカッターはスタッフの人が操作してくれたので、実際はパーツの連結など指先を使うことが多く、不器用な記者は苦戦。次回はもっとオリジナリティーあるデザインにチャレンジしたい。



"わざわざ行きたい”と思わせる仕掛け

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《ニューウェーブ》人気のホテル・ホステルに学ぶ 

 泊まる<体験する 宿泊もエンターテインメントの時代に


 ユニークなコンセプトのホステルやホテルが続々登場している。もはやただの宿泊施設にとどまらず、極上の音楽や最先端のIoT(モノのインターネット)など、さまざまな体験を提供するエンターテインメントの場に変貌。訪日外国人の増加で需要が急拡大していることも背景に、進化している。消費者の興味を引きつけ、足を運ばせる仕掛けは、アパレル業界にとってもヒントになりそうだ。
居酒屋&バーで交流の場に

 東京駅に近く、京葉線で東京ディズニーランドまで一本で行けるアクセス抜群の八丁堀に7月、「ワイズ・アウル・ホステルズ・トーキョー」が誕生した。不動産業のシェアカンパニー(東京)が初めて手掛けたホステルだ。「宿泊=エンターテインメント」と位置づけ、〝おだし〟がテーマの居酒屋や上質な音響設備を整えたバーを併設。夜まで遊べて、世界中の人と交流できる場を提供する。

上質な音楽環境を整えたバーを併設し、音楽イベントにも力を入れる「ワイズ・アウル・ホステルズ・トーキョー」上質な音楽環境を整えたバーを併設し、音楽イベントにも力を入れる「ワイズ・アウル・ホステルズ・トーキョー」

 地下1階のバーは、世界的に有名なサウンドクリエイターのヨシ・ホリカワ氏がスピーカーを設計、音響設計の霜田英麿氏が音響空間を担当し、ミュージシャンも納得の環境を実現。音楽イベントに力を入れ、7月にはメディアアーティストの真鍋大度氏ら気鋭のアーティストを招いたイベントを開いたほか、新しい音楽プロジェクト「アジアの叫び=HOWLS」を始動した。
 ヒントになったのは、武藤弥社長が若い時に旅した欧米のホテルだ。宿泊客と地元客が一緒になって交流する「小さいけどかっこいいホテル」を経験し、「ただ泊まるだけでなく、いろいろな人と交流できる楽しい場所を日本にも作りたい」と思い描いてきた。不動産業で培ってきた「コミュニティーをマネジメントする力」をホステル事業にも生かす。年明けに東京・渋谷近辺、18年には京都にもホステル事業で進出する計画だ。
「ノウハウ」と協業して作ったオリジナルパジャマのレンタルも行っている「ノウハウ」と協業して作ったオリジナルパジャマのレンタルも行っている

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古着店リンカン、人材と商品に技アリ!

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 ブランド古着店「リンカン」を運営する未来ガ驚喜研究所(齋藤賢吾社長)は、売れ筋商品の確保や人材育成の徹底で、同業態の売り上げを順調に伸ばしている。来春にはさらなる成長に向けて店を刷新する。
 設立は06年。東京・渋谷の神南に1号店を開いた。リユース店としては後発だったため、「先見性を持ち、新しさを提案することが重要」(齋藤社長)と考えた。そこで、消費者からの古着買い取りだけでなく、海外からの新品仕入れと併せることで自店で売りたい商品を揃えた。その当時はまだ少なかった古着と新品の混合業態を開発し、他社との差別化を図った。
 成長要因の一つが在庫確保だ。「人気ブランドの在庫量を日本で一番」にするため、他社よりも高価で買い取ることを重視した。海外のコレクションブランドやシルバーアクセサリーを重点的に買い取り、品揃えを充実することで顧客を獲得していった。
1階の入り口付近には新入荷商品や売れ筋ブランドが並ぶ1階の入り口付近には新入荷商品や売れ筋ブランドが並ぶ

3層(地下1階~地上2階)の「リンカン」渋谷店。8月の改装で国内ブランドを強化した
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売り場観測・専門店レディス9月

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 流行色が〝色売れ〟する傾向が続いているが、売れ筋は今から着られるものにとどまっている。バーガンディーは黒をしのぐ売れ行きで、ノースリーブブラウスや半袖リブニット、パンプスなどアイテム問わず売れている。
  テラコッタは「そろそろ飽きられそう」という声もあり、ダスティーピンクやダークグリーンに期待が高まっている。ニットはロングカーディガンやオフショルダーは売れるが、プルオーバーは昨年よりも動きが鈍い。
 ボトムは「スカートに移行した」という店が複数あった。シルエットはふくらはぎ丈のタイトで、トレンドのロング&リーンを表現。ニットやチノが売れている。パンツは流行色のノースリーブブラウスとのセットアップ向けやとろみ素材など、きれいめのデザインがいい。
  アウターはレザーライダーズやMA-1などのブルゾンが良く、コートはまだ。ただ、コートは昨年よりも早く店頭に出して、紹介期を長く設定する店が増えている。


■ローズバッド新宿店
ローズバッド1+(1)

肩開きのデザインが今年らしいリブニットトップ5900円、フレイドヘムデニムパンツ1万1000円、ともに「ローズバッド」、パンプス「オールブラック」1万4800円

ローズバッド2+(2)
ノースリーブブラウス5900円、ニットタイトスカート7900円、ともに「ローズバッド」、パンプス「ウェルネール」1万2800円


■クルーン・ア・ソング銀座マロニエゲート店

クルーンアソング1
新鮮さが受けている台形ロングスカート「ジュヌヴィエーヴ」1万9000円、ニットトップ「ラマルク」3万5000円、パンプス「ヘルモント」1万5800円

クルーンアソング2
ボリューム袖トップ1万6000円、エコファーロングジレ3万6000円、ハイウエストワイドパンツ2万5000円、すべて「ジュヌヴィエーヴ」、バッグ「ヤーキー」1万9800円、パンプス「ファビオ・ルスコーニ」2万9000円
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ものづくり軸に販売先増やすティモーネ

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 テキスタイルメーカーのカジナイロン(金沢市)が16年春夏から提案を本格化したメンズのファクトリーブランド「ティモーネ」が販売先を着々と増やしている。
 販売先店舗数は、セレクトショップや百貨店を中心に約20店でスタートし、3年後に50店、5年後に海外輸出も目指す。
 同ブランドは、母体のテキスタイルメーカーやグループの強みを生かし、素材や加工技術を生かしたものづくりを国産で打ち出す。主力ターゲットは40代。ビジネスマンのユーティリティーウェアをはじめ、機能素材を活用した提案も多い。
 素材を生かした新鮮な切り口や、大人が取り入れやすい企画が支持され、16~17年秋冬は新たに高島屋の4、5店舗で、別注企画による催事も決まった。ゆくゆくは海外の展示会にもチャレンジしたい考えだ。
 17年春夏物では、中世イタリアのカプリ島の男性をイメージし、マリンブルーなど様々なブルーを、得意素材のナイロンの発色性を生かして表現する。ポリウレタン混のストレッチナイロンを使った6ボタンのテーラードジャケット(3万8000円)、プリント柄をのせたダブルのジレ(2万5000円)を打ち出すほか、主力商品のポリエステル・ナイロンのダブルジャケット(3万8000円)に黒やスカイブルーの新色を加える。
 グループ会社の透湿防水機能を持つ軽量織物とハリ感のある7デニールナイロントリコットなどの3層ボンディングパーカ(4万5000円)や、パンチングではなく織りの技術で細かい穴と通気性を実現したナイロンのスタンドカラーブルゾン(3万6000円)など、自社開発した素材の活用も増やす。
「ティモーネ」17年春夏物。自社開発素材の活用も増やす

わき、幕末志士の愛刀を手ぬぐいに

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 和文化の発信をテーマに活動する入谷のわき(東京、三山アツコ代表)は、江戸研究家でイラストレーターの善養寺ススムが描いた、幕末の志士ゆかりの日本刀の図柄をプリントした手ぬぐいを作るプロジェクトを行っている。幕末の志士として取り上げたのは土方歳三、近藤勇、坂本龍馬、西郷隆盛。製造やPRのための資金調達に朝日新聞社のクラウドファンディング「エーポート」を活用している。期間は10月10日まで。
 日本刀はもともと中高年男性にファンが多いが、今はゲームやアニメの影響で若い女性へとファン層を広げている。外国人からの人気も高い。来年は大政奉還から150年という節目でもあり、日本刀の美術品としての価値や精神性を伝えるプロジェクトとして企画した。
高精度のプリントで実物のように描かれている(坂本龍馬ゆかりの刀として描いた「土州吉行」)高精度のプリントで実物のように描かれている(坂本龍馬ゆかりの刀として描いた「土州吉行」)

代表の三山さん(左)と刀のイラストを描いた善養寺さん
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第2・第4水曜のみ営業する斬新な店

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 「営業日は第2・第4水曜日のみ。販売するのは一日5品だけ」。斬新なコンセプトのセレクトショップが8月31日、東京・渋谷駅から徒歩5分ほどの雑居ビルの一室にオープンした。ファッションビルを中心に期間限定出店を重ねてきた「オブザショップ」の直営店だ。運営するのはレディスブランド「ガングリオン」のデザイナー、吉﨑結一さんとセールスディレクターの松尾翼さん。一点一点を客に丁寧に紹介しながら販売し、取り扱うブランドの認知度を高める。
 オブザショップは12年にガングリオンの期間限定店としてスタートし、14年にセレクトショップ化、ファッションビルなどに期間限定店を開くようになった。これまでにルミネ新宿やラフォーレ原宿、渋谷パルコなどに出店している。
 「たくさんの商品の中からお気に入りを選ぶ楽しさも分かるが、今は物も店もあふれている。ここでしか買えない物を丁寧に売ることで、より物の魅力を伝えられるんじゃないかと思った」と吉﨑さん。
oftheshopお客に商品の説明をする吉﨑さん。店内には試着室もある

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活気づく播州産地の若手たち

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 播州織物の産地、兵庫県多可町の機屋などの若手で構成する多可播州織ブランドプロジェクトによる商品開発が活発だ。プロジェクトメンバーで共有したものづくりの基準に沿い、各社は産地の強みである分業体制を生かしながらオリジナリティーのある製品に仕上げている。
 産元商社の高邦商事は昨年から、アパレルの自社ブランド「サワリ」をスタートしている。春夏向けには経糸にオーガニックコットン、緯糸に麻を打ち込み、ふんわり軽やかに仕上げた生地でプルオーバーを企画した。ほかにも、手紡ぎによる柔らかさが特徴というタイ製ヘンプ糸などを打ち込んだ特殊な生地も使う。播州の織物は先染めが主力だが、播磨染工と協業して生地染めにも対応する。
 小円織物は綿100%の手ぬぐいを作っている。多様な格子柄やストライプ柄などユニークなデザインが目を引く。生地はダブルガーゼ。膨らみと強度を持ちながら、吸湿・通気性にも優れる。「空気をまとっているような軽さや柔らかさも魅力」という。ダブルガーゼを重ねて作った四重のハンカチもある。
 ドビー織が主力の橋本裕司織布は、生地の特性を生かした帽子を作った。同社はやさしくソフトに織り上げるのが得意。そのふんわりとした生地の風合いを損なわないよう縫製している。特につば部分の縫製には気を配り、丁寧に仕上げている。
 ジャカード織が主力のコンドウファクトリーは、型紙不要の手作りスタイ(乳幼児用のよだれかけ)キットを開発した。織りでスタイに必要な型を描いており、型通りに裁断してパーツを縫い合わせればスタイを作ることができる。同じ生地からスタイを収納する巾着の型も取れるようデザインした。
 善徳織物は100%多可製の御朱印帳セットを作った。女性の好みを意識した多彩な織り柄の生地で朱印帳を覆った。収納用のポーチもセットにした。朱印帳の紙は多可製の杉原紙を使っている。
高邦商事オーガニックコットンと麻でふんわり軽やかに織り上げた生地を使う「サワリ」(高邦商事)
橋本裕司織布ソフトな生地の風合いを損なわないよう丁寧に縫製した帽子(橋本裕司織布)
小円織物多様な格子柄、ストライプ柄が目を引く手ぬぐいとハンカチ(小円織物)
善徳織物播州織を前面にアピールしたご朱印帖セット(善徳織物)
コンドウファクトリー型紙不要の手作りスタイキット。織りで描かれた型(写真中央)通りに裁断して縫い合わせる(コンドウファクトリー)


復刻販売!40周年の英ジオトロワーク

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 シム(東京、電話03・6276・1112)はアパレルのOEM(相手先ブランドによる生産)や、インポート商材を扱う会社で働いていた岩峅大輔氏が独立して、今年5月に立ち上げた新興企業だ。17年春夏からメンズインポートブランド「ジオトロワーク」を販売する。
 ジオトロワークは英国で77年に立ち上げられたブランド。90年代には日本に流通していたが、この数年は店頭からは無くなっていた。以前の企業でインポート商材を扱っていた経験を生かし、岩峅社長が英国まで行って直接交渉、ブランド設立40周年になる来年から日本での復刻販売にこぎつけた。
 ブランドコンセプトは「ロングライフ&ビヨンドファッション」。クラシカルなスタイルに都会的なエッセンスを取り入れたニットやカットソーを打ち出す。
 中心アイテムであるニットはローゲージのカーディガンや半袖、長袖のセーター、ベストなどを扱う。インディゴ染めした糸を使って編み、落ち着きのある大人の雰囲気に仕上がっている。
 素材は綿100%、綿・麻混などで、無地物が中心。ニット帽ではブランドロゴのワッペンを付けたものなども揃える。ニット1万1000~2万3000円、Tシャツ5800円、ニット帽4800円から。
 生産は中国、日本、英国などで、商品によって産地を使い分ける。主販路はセレクトショップ。別注のダブルネームにも対応する。初年度売上高目標は1億円(卸価格)。

米国の古い木型と日本の技術で紳士靴

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 スニーカー全盛の市場の中、本格的な革靴で新たな需要掘り起こしに挑む――。W・K・フクシマアンドサンズ(東京)は米国の昔の木型をそのまま使い日本の工場で生産した紳士靴「プラソンシューサプライ」を16年春夏からスタートし、地方の個店などで卸し先を増やしている。
 桜井将善代表は若い時に米国に在住し靴を扱い始めた。靴の輸入卸を経て、メキシコをはじめ、インド、ラオスなどの生産背景を生かし、セレクトショップのオリジナル靴のOEM(相手先ブランドによる生産)を手掛けてきた。80年代後半から米国の靴メーカーが生産地をメキシコにシフトした際に持ち込んだ古い木型を現地の工場から譲り受け、プラソンシューサプライとして製品化することにした。
 17年春夏物は1936年にミリタリーシューズに使用された木型と50年代にポストマンに使われたワークな木型を当時のままいじらずに使用し、日本の工場でグッドイヤーウェルテッド製法によって作られる。
 ミリタリーはつま先の反り返りが特徴で、ミリタリースペックの「ビブラム」ソールを付ける。アッパーには仏産キップの原皮を日本のタンナーがなめしたソフトガラス仕上げの革を使う。ベーシックなデザインを基本とし、シーズンで素材を乗せ換える。4万7000~5万4000円。
30年代と50年代の米国木型を日本で生産する「プラソンシューサプライ」
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気仙沼ニッティング×NYデザイナー

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 高級ハンドニットの「気仙沼ニッティング」は今秋、初めてゲストデザイナーを迎えた商品を作った。日本とニューヨーク(NY)のブランドや職人が協業するバーニーズニューヨークの新企画「ジョイントワークス」の一環で、ニューヨークの2ブランドと協業。バーニーズニューヨーク各店で販売している。
 「サイモン・ミラー」のダニエル・コリガン、チェルシー・ハンスフォードと作ったのは、サイモン・ミラーの人気アイテムでもあるロングチュニック(18万円)。上質なウール素材に、気仙沼ニッティングのカーディガン「MM01」のトレードマークであるケーブル模様を大胆にあしらった。前身頃と後ろ身頃を脇のリボンでとめるデザインで、歩くと裾がエレガントに揺れるのが特徴だ。生成りとネイビーの2色。
 「ハーヴェイ・フェアクロス」のクリストファー・リヴァーがデザインしたのは、モダンなシルエットのフィッシャーマンズセーター(18万円)。古典的なアラン模様を用いながら、両サイドにスリットを入れ、前丈を短め、後ろ丈を長めにすることで、スタイリッシュに仕上げている。生成りとネイビーの2色。
「サイモン・ミラー」と協業したロングチュニック

ルニー・トーキョー、洗えるおしゃれ服

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 カジュアルメーカーのハイドアウトが製造・卸販売するヤングミセス向けの自社ブランド「ルニー・トーキョー」の17年梅春物は、モード寄りのカジュアルテイストで、ウォッシャブルなど機能面にもこだわった服を出す。セレクトショップ販路の開拓も進んでいる。
 コンセプトは「永遠の30歳に向けた大人のおしゃれ服」。働く女性が、オン・オフシーンに着回しできるカジュアル服として、国産の生地、縫製でブラウス、パンツ、スカートを中心に企画する。
 商品は、素材、フォルム、様々な技術で独自性を出す。大人の女性が気にする二の腕部分などを上手に隠せるフォルムにするほか、生地は機屋の協力を得て洗えるように開発した。
 17年梅春物の素材もウォッシャブルを基本に、ポリエステルのオリジナルヒョウ柄のフェイクスエード、幾何学柄オリジナルプリント、ブッチャー織り、ストレッチべネシャン生地など多岐にわたる。追加フォローができるよう機屋と協力する。
 スタイリングでは、リボン使いのラップ風スカートとプリーツディテールのブラウス、リボン付きフェイクスエードブラウスとオリジナル幾何学柄プリントのフレアスカート、セットアップのベストとワイドテーパードパンツなどの組み合わせを提案する。ワンピース2万6000~3万2000円、ブラウス1万3000~1万6000円。スカート・パンツ1万3000~1万8000円。サイズは3サイズ。
 販路はセレクト専門店が中心。「大手セレクトショップ中心に10社との契約も取れた。さらに拡大を図りたい」考えだ。

人型ロボット用ユニフォームが登場

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 街で目にする機会が増え、身近な存在になりつつある人型ロボット。服を着た犬を見ることが日常的になったように、ロボットも服を着ることが当たり前になるはず――世の中に存在していなかった市場作りに挑戦しているのが、サービス業向けユニフォームメーカー、ボンユニ福岡(福岡市)だ。

 同社は「人型ロボットの普及が進めば、職業が識別できる視認性を持たせる必要が生じ、ロボット用制服の導入も広がるはず」と、アパレル業界と関わりの薄かったロボット産業で、新市場が生まれる可能性に着目。泉幸典執行役員によると「意思疎通が図れる人間の形をしたロボットは、漫画など日本文化を背景に技術が発達し、世界の中でも日本での開発が先行している分野。
  注目度の高い最先端分野で関連商品として制服を提案し、国産ユニフォームの素材の機能性や縫製の技術力の高さを内外に示し、業界全体の地位向上を図りたい」と多くのロボットの関連企業や研究者に会って市場調査を進め、企画を練った。
「ロボユニ」の「ペッパー」の法人向け公式標準モデルの接客・販売タイプ
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ADS、スミス・アメリカンの卸開始

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 カジュアルメーカーのエー・ディー・エス(岐阜市)は17年春夏物から、米ワーク系ブランド「スミス・アメリカン」の卸販売を始める。米国からのインポート品と、日本で生産する高品質なライセンス商品を軸に、本物志向のセレクトショップや専門店を開拓する。
 同ブランドは1906年、米・ニューヨークのブルックリンでボシュナック家が製造販売を始めた。現在、テキサス州で生産を再開し、ペインターパンツなどの作業衣を作っているが、グローバルなファッションブランドを目指している。日本では、「セレクトショップなどで専門ブランドへのニーズが高まっていることから、リブランディングに取り組む」(光田研ジェネラルマネジャー)。
米国産と日本産でリブランディングを目指す

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障害者のアートの才能生かしたブランド

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 国際フェアトレード認証製品事業を手掛けるフェアトレードコットンイニシアティブ(東京)は、社会福祉法人東京コロニーと組み、障害者のアート作品を活用したブランド「アートビリティ・プラス」のOEM(相手先ブランドによる生産)事業を開始した。オーガニックコットンを使った商品で障害者の自立支援につなげるとともに「フェアトレードを知ってもらえる機会になれば」(入江英明フェアトレードコットンイニシアティブ代表)と話す。
 東京コロニーは障害者がアートの分野で持っている才能を生かし、収入に結びつけることを目的として、障害者のアート作品をストックして企業などに提供するアートビリティー事業を行っている。このほどアートビリティ・プラスとしてブランド化し、フェアトレードコットンイニシアティブが生産を担う。
 東京コロニーが百貨店向けに販売し、期間限定店の開設も想定している。
 フェアトレードコットンイニシアティブが作るのは、Tシャツ(3800円)、トートバッグ(大3000円、小2500円)、ペンケース(1500円)、ポーチ(1800円)、バンダナ(1300円)の5アイテム。フェアトレード国際認証を取得したオーガニックコットンを100%使用し、インドで生産する。
 プリントする作品は福島デザインの福島治氏が監修。動物や植物、食べ物などメインターゲットとする女性が好みそうなモチーフを選んでいる。
 第2弾として、11月には今治タオルの商品も出す予定だ。国際認証を取得したオーガニックコットン糸を使い、ジャカードでアート作品を表現する。
 入江代表は「日本ではフェアトレードが身近なものになっていない。身近な問題である障害者の自立支援と合わせて取り組むことで、フェアトレードの認知も広げていきたい」と話す。
植物や動物、食べ物など女性が好みそうなモチーフの雑貨を揃える

デニム風パジャマや段ボールバッグ

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 カジュアルメーカーのシーユーイー(大阪市)は、転写プリントの服や段ボール素材のバッグなど、ユニークな技法を使って独自の物づくりを見せる。このほど開いた17年春物展でも、新たな表現を打ち出す。
 アパレルの「トーキング・アバウト・ジ・アブストラクション」(TATA)では、得意の転写プリント技術を生かした、デニム風のパジャマを販売する。デニムの表情をプリントで再現し、Gジャンとジーンズを着ているように見える。ポリエステル100%で、上下で1万5000円。4サイズ展開で男女が楽しめる。
 チェックやデニムのパッチワークタイプのプリント柄もある。同ブランドはこれまでメンズ主体で、レディスは「ブレスドシング」として展開。来春夏からはTATAにレディスも統合し、イメージ・知名度を上げる。
レンズのような模様と光沢感を表現したバッグレンズのような模様と光沢感を表現したバッグ
「マタタビ」の段ボールを使ったバッグ「マタタビ」の段ボールを使ったバッグ

「トーキング・アバウト・ジ・アブストラクション」のデニム風パジャマ
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マザーズ雑貨、ママっぽくないデザイン

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 マザーズ雑貨の新商品は、多機能と、ママを卒業してからも使える上品でシンプルなデザイン、イクメンも使えるスタイリッシュなデザインが特徴だ。
 マザーズバッグ専門店のリアライズ・マーケティングは、オリジナル「ディーコレ」の開発第2弾としてマザーズリュックを作った。販路は百貨店と自社ウェブショップ。阪急百貨店のうめはんママモデルとの協業の型は、同百貨店で先行販売する。機能的特徴は、2層式収納と抱っこひも併用時でも片手でワンタッチ取り外しが可能なショルダーベルト。
  縦長のリュックは物が下にたまりやすいが、メインとサブ層に分けることで、例えば子供の物とママの物、衛生面が気になる哺乳瓶と保育園や幼稚園から配られるA4サイズのプリントなどを分けて収納できる。このほか哺乳瓶ホルダーを含む10個のポケット、ストラップベルト、背面ファスナーなどを取り入れた。1万4800円。
 通常モデルはナイロンキルティングの黒と紺の2色、協業モデルは、よりシンプルなキルティングなしの黒。子連れでない日もママを卒業後も持ちたいと思えるデザインにした。
 同社はウェブショップで仕入れ品を販売してきたが、そのレビューやママモニターの座談会、同社の9割を占める現役ママスタッフの悩みや意見をもとに、多機能でおしゃれなオリジナル品を開発している。
 三起商行「ミキハウス」は、「オロビアンコ」との協業のマザーズバッグを12月からミキハウス直営店で限定販売する。
 マザーズバッグは女性に限定されがちだが、イクメンが増える中、ファザーズバッグを提案しようと開発した。オロビアンコは20、30代の男性から支持される他、ママ&チャイルドラインもありママ層にも人気。2型あり、トートバッグはショルダーベルト付きで斜めがけも可能。6万8000円。
  両手が使えることで人気のバックパックは、背負わない時に手に提げて持つこともできる。4万8000円。どちらもネイビーブルーのリモンタ社製のナイロンに、紺と白のトリコロールテープ、牛革レザーを使っている。
ミキハウス×オロビアンコミキハウス×オロビアンコ

ディーコレ

がんサバイバーの元バイヤーが新事業

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 若年性乳がんをサバイブした女性経営者が新たな事業を立ち上げた。自身の経験を踏まえて考案した、お洒落なお見舞いギフトボックスがそれ。代表の塩崎良子さんは、「がん患者は国内だけでも500万人。ニーズはあるはず」とみており、現在進行中の購入型クラウドファンディング(CF)を経て、定期購入型のギフト事業にも乗り出す予定だ。
 塩崎さんは、20代前半に東京・中目黒のセレクトショップでバイヤーとして働き、26歳で独立。05年に中目黒、09年に六本木に専門店を開くなど、充実した毎日を送っていた。
 店の経営も順調だった14年1月、そんな日常ががんの告知により、突然暗転した。1年の闘病期間中に店だけでなく、髪も胸も失った。「カラフルだった毎日がモノクロになり、『がん患者』という枠の中で生きることを強いられた」。33歳の時だった。
 入院中のそんなある日、当時の主治医から「ファッションショーをやらないか」と提案を受けた。入院中、塩崎さんが他の患者たちにメイクをしたりドレスを着せたりしていたのを知っていたからだ。全国規模のがんの学会の最終日、患者だけでなく、医師もモデルになりショーを開き、大いに盛り上がったという。この7月にも2回目を開いた。
 ショーをきっかけに塩崎さんは起業を決意。「自分の経験を、がんの患者さんや社会のために使いたい。限りある自分の人生のためにも」。退院後すぐに大学に入り直して事業アイディアをつくりあげ、16年2月には社会起業家を輩出するビジネスコンテストでグランプリを獲得した。



 7月には元ディー・エヌ・エー会長が経営するベータカタリストの支援を受けてトキメクジャパンを設立し、代表に就いた。
 今回購入型CF「エンジン」で先行披露しているのは、がん患者のためのギフトボックス。「がん患者が使う身に着けるものやケア用品は、しんみりしたものが多くお洒落じゃない。気分が滅入るものがほとんどだった」。同じ病院の入院患者の美容のジャーナリストやモデルも同じ意見を持っていたという。
 美容や薬剤の専門家や元患者、商品の供給元企業と選定のための検討を繰り返してできたのが、お見舞いギフトボックス「TSUNAGU-BOX」。治療内容に合わせて5800円と10800円のコースを用意した。「お見舞い品は必ずもらうもの。頑張って病気とたたかおうという気になるものにしたかった」。


2美容や医療の専門家や患者らと詰め込む中身について議論を重ねた


 同時に「キスマイライフ」というケア用品ブランドも立ち上げた。ケア用品を医療品ではなくファッションに、との考えで、第一弾として脱毛時に使用するケア帽子を製作した。
 がんの闘病は一定時間がかかるため、毎月送られる定期購入型のECギフト事業も始める。価格は未定だが、ギフトボックスよりも低めに設定したい考えだ。
 毎年100万人が発症すると言われるがん。治療中の患者数は500万人と言われ、治療期間も長い。「自分みたいに感じる若い女性の患者も少なくない。ニーズはあるはず」。90万人というマタニティー市場でファッション化が成立したのだから、それよりも数が多い患者のニーズを満たしたい、と塩崎さんは意気込んでいる。

スクリーンショット 2016-08-29 16.24.54ボックスのデザインにもこだわった

エルマフロディット代官山店をオープン

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 レディスアパレルのアナディスが9月30日、「エルマフロディット」代官山店をオープンした。「店舗兼ギャラリー」のフレーズを用いているが、「ラボの意味合い」(吉永政利社長)も強く、ショップには商品だけでなく、ミシンや加工、プリントの設備も配置した。「我々は元々メーカー。ラボから個性豊かな商品を生み出したい」という。
 ショップの立地は、アナディス創業の場所(渋谷区猿楽町2の1)のアベニューサイド代官山Ⅱの2階。これまでプレスルームとして使用してきたが、ショップに改装した。商品はレディス、メンズ、雑貨を揃えているが、「スタイルを売るのが会社のコンセプト」。ギャラリーのように「商品を変えていく」という。
  一部セレクト品も販売するが、大半がオリジナル品。オリジナル品ではデッドストックのテキスタイルを製品に仕立てたり、古着を切って縫い直したりと、こだわりを重視した商品を並べている。
 設備として用意したのは、ミシン、シルクスクリーンのプリンターや洗濯機など。長く付き合いのある福島県の工場から一部を導入し、職人2人のノウハウの提供も受けている。アナディスは今年、TSIホールディングスが全株を取得し、新たなスタートを切ったが、エルマフロディット代官山店から「新たなスタイル、商品を強く発信していきたい」としている。
オープニングイベントの様子。当日はカメラマンの有高唯之氏によるポートレート撮影も行われた
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